日立造船、米・核燃料容器会社を買収

日立造船
使用済み核燃料の貯蔵や輸送に使う容器を設計する米・NACインターナショナルを買収する。

日立造船はNACの親会社である米ユーゼリックと契約を締結し
ユーゼリックからNACの全発行済み株式を取得(約40億円)する。
(3月に買収手続きが完了する)

日立造船は使用済み核燃料容器の製造のみを手掛けているが、
この買収により、設計から製造、輸送サービスまでを一貫して提供する体制が築かれる。

使用済み核燃料容器は、外部に熱を放射し、放射能は遮断するという特殊な設計が必要であり
輸送は安全確保で高度なノウハウが必要。

NACは、米エネルギー省や米電力会社が主な顧客で
アジアでも事業を展開している。

日立造船はNAC買収により各国政府や電力会社に幅広い提案ができる体制を築き
使用済み核燃料の輸送や貯蔵ビジネスをアジアや東欧で拡大して行く方針だ。

特にアジアは、経済成長に伴い電力不足に直面するなかで
原発への傾斜を強めようとする国が多い。

日立造船は、同分野での事業規模を
現在の年50億円から2016年には150億年に伸ばす計画である。

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