東通原発、敷地内に活断層

原子力規制委員会による東北電力・東通原子力発電所の敷地内を走る断層の調査が終了した。

島崎邦彦規制委員長代理をはじめとする調査団は
「(断層は)活断層の可能性が高い」との見方で一致した。

断層は、原子炉建屋から最短の場所で200~500mを走っており、
活断層と判定されれば、耐震補強工事などが必要になり、再稼働は長期にわたって難しくなる

敷地内には2つの断層があるが、2つとも
「10万年前よりも新しい時代のもの」と判断しており
活断層の定義である「12~13万年以降に動いた断層」にあたるとしている。

島崎委員長代理は、「同じことは将来も考えないといけない」と述べ、
今後もずれ動く可能性があるとの見解を述べている。

福井県・敦賀原発などのように原発建屋直下に活断層があるわけではないため
すぐに廃炉ということにはならない公算が高いが、
規制委員会は下北半島各地に走る断層が活断層であるおそれがあると見ているため、
下北半島のその他の原発関連施設にも波及して行く可能性がある。



   《東通原子力発電所1号機》

東通(ひがしどおり)原子力発電所1号機
所在地青森県下北郡東通村
電気出力110万kw
形式沸騰水型軽水炉
営業開始2005年12月



  《下北半島の原子力関連施設》
・使用済み核燃料中間貯蔵施設
・核燃料リサイクル施設 再処理工場
・東通原子力発電所
・高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター
・低レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター
・ウラン濃縮工場
・Jパワー・大間原発 建設予定地

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