地熱発電、新設計画は20万kw

再生可能エネルギーへの支援策や規制緩和などにより、
地熱発電の新規計画の申請が相次いでいる。

全国で、新設計画は8件
その合計出力は20万kw(200㍋ワット)に達する。

主な計画は以下。

  • 札幌市・定山渓地区(JX日鉱日石金属、4万kw)
  • 秋田県・栗駒国定公園内(東北電力、5万kw)
  • 北海道東部・武佐岳地域(石油電源開発、数万kw)

これらは地元自治体や温泉業者などとも開発計画で合意しており、
2012年内に掘削や地表調査などが開始される。

経済産業省は、総額200億円を補助(立地調査、設備建設など)し、
地熱発電は、再生可能エネルギーの全量買い取り制度の対象でもある。

地熱発電の可能性

日本の地熱電源は2347万KW(世界第3位)あるというのが政府の試算。

しかし、実際に稼働発電しているのはその2%程度である。

これは、地熱電源のほとんどが国立公園や国定公園内にあり規制が多く、
環境アセスメントなどに数年かかるなど様々な制約があったためだ。

1999年以降、新規建設はゼロ、地熱発電量は、世界6位にとどまっていたが、
再生可能エネルギー支援に政府がシフトする中、規制緩和、補助、電力買取制度などにより
地熱発電に一気に動きが出ていきた形だ。

日本における地熱資源をフル活用すれば、原発20~30基分の電力が賄える、との試算もあり、
今後の動向に注目が集まっている。

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